mydublyで日本語の動画・音声についてできること
mydublyでできることは、大きく分けて3つです。日本語の話し言葉をテキストにする「文字起こし」、そのテキストを時刻付きの字幕ファイルにする「字幕作成」、そして話されている内容を別の言語に訳し、新しい音声に置き換える「翻訳・吹き替え」です。どれもブラウザ上で完結し、ソフトのインストールは必要ありません。
ホーム画面には、動画用の「Drop a video here」と音声用の「Drop audio here」の2つの作業エリアがあります。動画はMP4、MOV、WebM、MKV、M4V、音声はMP3、WAV、M4A、AAC、OGG、FLAC、WebMに対応しており、1ファイル2時間まで扱えます。
対応言語は、日本語、英語、中国語、韓国語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語など21言語で、どの組み合わせでも翻訳できます。話されている言語は自動で判定されます。日本語の録音なら「Select language」で Japanese を選べば、翻訳されずにそのまま日本語として文字起こしされます。
日本語の文字起こし:議事録・取材・講義に
「Full translation output」(音声では「Audio and text output」)のスイッチをオフにし、「Transcribe video」または「Transcribe audio」を押すと、時刻付きの文字起こしが作られます。結果は「Download transcript」(時刻なしのテキスト)と「Download timestamped transcript」(時刻付きのテキスト)で保存できます。
音声認識は、オープンソースの音声認識モデルWhisperをベースにしています。精度は録音の状態や話し方によって変わるため、人名や数字は録音で確認する前提で使うのが現実的です。日本語で誤りが出やすい点はWhisperの文字起こし精度の解説で紹介しています。
- 会議の録音から議事録の下書きを作る:議事録の文字起こし
- 取材やユーザーインタビューを記事にする:インタビュー文字起こしのやり方
- 大学の講義録画を復習ノートにする:講義の文字起こし
- iPhoneのボイスメモを文字にする:録音をiPhoneで文字起こしする方法
文字起こしをどこまで整えるかで迷ったら、素起こし・ケバ取り・整文の違いが参考になります。
日本語字幕と翻訳字幕:SRTファイルで受け取る
字幕は「Download subtitles」から、SRT形式のファイル(subtitles.srt)として保存できます。ファイルはBOM付きのUTF-8で、発話の区切りごとに1行の字幕が並ぶ形です。YouTubeや動画編集ソフトに読み込んで使えます。
英語の動画に日本語字幕を付けたい場合は、文字起こしのモードのまま「Select language」で「Japanese」を選びます。逆に、日本語の動画に英語字幕を付けたい場合は「English」を選びます。翻訳字幕も文字起こしと同じ料金です。
- 英語の動画に日本語字幕を付ける:英語動画に日本語字幕を付ける方法
- 日本語の動画を海外向けにする:日本語動画に英語字幕を付ける方法
- SRTの書式を理解する:SRTファイルの作り方
- 文字化けしたときの対処:字幕ファイルの文字化けの直し方
日本語への吹き替え・日本語からの吹き替え
「Full translation output」をオンにすると、翻訳した音声を元の動画のタイミングに合わせて作る、吹き替えのモードになります。「Select language」で翻訳先の言語を選び、「Select voice」で8種類のボイスから声を選びます。ボイスを選ぶ画面では、選んだ言語でそれぞれの声のサンプルを聞けます。音声はオープンソースの音声合成モデルChatterbox Multilingualで生成され、「Download translated video」で吹き替え済みの動画、「Download translated audio」で音声だけを保存できます。
日本語から他の言語へ吹き替える場合、スペイン語は中南米向けとスペイン向け、ポルトガル語はブラジル向けとポルトガル向けを選ぶこともできます。仕組みと日本語ならではの課題はAI吹き替えの仕組み、インバウンド向けの活用は動画の多言語化で解説しています。
先に知っておきたい制限
便利な一方で、mydublyにはできないことも多くあります。使い始める前に確認しておきましょう。
- 画面は英語のみです。ボタン名は各記事で英語のまま示しています
- URLからの読み込みはできません。動画や音声のファイルが手元に必要です
- 話者の自動識別、要約、アプリ内でのテキスト編集はできません
- 吹き替えの声は8種類の既成ボイスのみで、本人の声の再現や口の動きの調整はできません
- 画面上の文字の翻訳、字幕の焼き込み、既存のSRTの読み込みや翻訳には対応していません
- 処理中はタブを開いたままにする必要があります。タブを閉じると処理は中止されます
プライバシーの面では、動画ファイルはブラウザの中にとどまり、取り出した音声だけがHTTPSで送信されます。音声と結果は処理の完了から30分以内にサーバーから削除されます。録音と個人情報の考え方は文字起こしと個人情報をご覧ください。
料金の目安
料金はクレジットの前払い制で、月額の契約はありません。$1で1,000クレジットを、1ドル単位で購入できます。登録時には100クレジットが無料で付きます。
- 文字起こし・翻訳字幕
- 1分1クレジット(1ファイル最低5クレジット)
- 吹き替え(翻訳音声・翻訳動画)
- 1分50クレジット(1ファイル最低2分、100クレジット)
- 例:60分の講義の文字起こし
- 60クレジット($0.06)
- 例:10分の動画の吹き替え
- 500クレジット($0.50)
無料の100クレジットで最大100分ぶんの文字起こしを試せます。吹き替えは最低100クレジットかかるため、無料分で試せるのは2分以内の動画1本までで、それより長い場合はクレジットの追加が必要です。長い録音の費用と分割のコツは長時間の文字起こしで紹介しています。
目的別に日本語の記事を選ぶ
ここまでで紹介しきれなかった記事も、目的別に整理しておきます。YouTubeで翻訳字幕を公開したい人はYouTubeの字幕翻訳、字幕の読みやすさを整えたい人は字幕の文字数ルール、ウェビナーを海外向けにしたい人はセミナー動画の翻訳、韓国語の動画を日本語で理解したい人は韓国語動画の翻訳が入り口になります。言葉の背景から知りたい人にはテープ起こしと文字起こしの違いもおすすめです。
やり方
活用例
言語ペア
解説
トラブル対処
技術解説
よくある質問
mydublyの画面を日本語表示にできますか?
現在、mydublyの画面は英語のみです。ただし操作は、ファイルをドロップしてスイッチと言語を選び、ボタンを押すだけと多くありません。各記事では英語のボタン名を示して手順を説明しています。
YouTubeのURLを貼り付けて翻訳できますか?
URLからの読み込みには対応していません。自分で撮影・制作した動画など、手元にあるファイルを読み込んで使います。他の人の動画を翻訳して公開する場合は、権利者の許可が必要になることにも注意してください。
自分の声のまま、別の言語で吹き替えできますか?
mydublyには本人の声を再現する機能はなく、8種類の既成ボイスから選ぶ形です。ボイスの選択画面で、選んだ言語のサンプルを聞いてから決められます。口の動きを訳に合わせる機能もありません。
関西弁などの方言も文字起こしできますか?
方言の録音も日本語として文字起こしされますが、言い回しが標準語に寄せられたり、別の言葉に置き換わったりすることがあります。方言を残したい場合は、該当箇所を録音で確認して手直ししてください。日本語と英語が頻繁に混ざる会話も、聞こえたとおりに文字にされますが、誤りが増えることがあります。
無料でどこまで使えますか?
登録時に付く100クレジットで、文字起こしや翻訳字幕なら合計100分まで試せます。3分の短い動画でも1ファイル最低5クレジットがかかる点に注意してください。吹き替えは最低100クレジットが必要なため、無料分で試せるのは2分以内の動画1本までです。それより長い動画はクレジットを追加してください。
スマートフォン用のアプリはありますか?
mydublyはブラウザで使うWebアプリで、スマートフォン用やPC用の専用アプリはありません。ブラウザ拡張機能やAPIも提供していません。
